TRAIT Study

COPD※1、喘息、ACO※2に代表される「閉塞性肺疾患」は非常に複雑で、患者個々の状態や病態、形質といった特徴(Traits)を正確に捉え、現在選択し得る治療オプションから最適なものを選択し、提供することが求められています1-3) 。このように、治療への反応性や予後などの推測に役立つ個々の患者固有の特徴は「Treatable traits」と呼ばれています。

しかし、現時点では、実臨床で応用できるまでコンセンサスの得られた「Treatable traits」は限定的で、さらなる精査を行うべく、世界中でその特定などの研究が行われています。

グラクソ・スミスクライン株式会社(GSK)は、これまで、閉塞性肺疾患に適応を持つ治療薬を複数開発し提供することで、その治療に貢献してまいりました。「TRAIT Study:Obstructive Respiratory Disease Phenotyping and Endotyping Study」は、GSKが実施する閉塞性肺疾患患者を対象とした疾患登録システム(患者レジストリ)を活用した臨床研究の1つです4,5)。この研究により、実臨床で機能する「Treatable traits」を1つでも多く特定し、閉塞性肺疾患の診療の質向上に貢献できることを目指しています。

ここでは、そのTRAIT Studyについて詳しくご紹介します。

  • ※1COPD:Chronic Obstructive Pulmonary Disease、慢性閉塞性肺疾患
  • ※2ACO:Asthma and COPD Overlap、喘息とCOPDのオーバーラップ
  • Hizawa N. Int J Chron Obstruct Pulmon Dis. 2015; 10: 1093-1102. PMID: 26089659
  • Agusti A, et al. Thorax. 2013; 68(7): 687-690. PMID: 23117977
  • Agusti A, et al. Respirology. 2016; 21(1): 24-33. PMID: 26172306
  • Hizawa N, et al. Int J Chron Obstruct Pulmon Dis. 2021; 16: 1813-1822. PMID: 34168442
  • 医薬品情報データベース[JapicCTI-194844]
  • 4),5)の研究はGlaxoSmithKlineにより行われている。
NP-JP-FVU-WCNT-1900082024年9月