閉塞性肺疾患(COPD※1、喘息、ACO※2)における「Treatable traits」は、患者によって複雑で異質な病態を示すこれらの疾患に対し、治療法や治療介入のタイミングの最適化を図り、予後を見通した治療法などを的確に判断し、現在選択し得る中で最も質の高い医療を提供するにあたって、重要な考え方といえます。
- ※1COPD:Chronic Obstructive Pulmonary Disease、慢性閉塞性肺疾患
- ※2ACO:Asthma and COPD Overlap、喘息とCOPDのオーバーラップ
代表的な診断名を基準とした標準的な治療だけでは対応が難しい患者が少なくないことは、臨床上大きな課題と考えられます。
現在選択できる治療法を最大限に活用し、より良い医療を提供していくためにも、今後さらなる究明が期待される「Treatable traits」の研究や動向に注目しておくことは、非常に大きな価値があるものと考えられています1)。
- McDonald VM, et al. Eur Respir J. 2019; 53(5) PMID: 30846468